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 2008's DECADE Vol.45 
ICE×60
 2010年3月21日、レッスル武闘館 
 松本都 vs 藤本つかさ

アイスリボン観戦史上、この試合ほど頻繁に語っている試合はそうそうありません。

いわゆる、”神試合”。
マッスルビーナスプロデュース大会でメインに組まれたのが王者・藤本つかさ vs 挑戦者・松本都のICE×60選手権でした。
この試合の趨勢を決めたのは、松本都がビーナスシュートを食らった場面。

「あ〜」

場内にため息が漏れました。
「都も頑張ったけど、終わったなあ」
これが観客の”最大公約数”だったと思います。
ところが都は食らった直後にゴロゴロと転がり、自ら場外へと落ちたのです。

エース!エース!

リング下へのエスケープでコールが起きるなんて初めて見た。きっと誰もが”終わり”と感じていたのに違いない。だからこそ、”続き”がある事を示した松本都を後押ししたのだ。


(当時の観戦記より)


「プロレス観戦史上、最も感動的なエスケープ」
筆者は密かにそう称しています。




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